
ブロックチェーンって言っても色んな種類があるらしいね
そうだね!
ビットコインはビットコインのブロックチェーン。
イーサリアムはイーサリアムのブロックチェーン上で動いてるよ


ビットコインをイーサリアムのウォレットに送れると思ってたけど、できない?
今は各ブロックチェーン同士が互換性を持ってないからそれが出来ないんだよ


ということは、イメージとしては各ブロックチェーンは島で行き来する船が無いような状態?
仮想通貨を始めると、必ず最初にこの問題が出てくると思います。
各ブロックチェーン同士、仮想通貨同士は送金し合えるもの。
ですが、現状はブリッジ等何か間に挟まない限りお互いのブロックチェーンを同一の価値のまま行き来することが出来ない仕様です。
そこで今回取り上げる「PolkaDot」の登場です。
ポイント
「 ポルカドット ( PolkaDot ) 」 はイーサリアムの創設者の「 ギャビン・ウッド (Gavin Wood) 」により開発されました。
2020年8月に仮想通貨市場へ上場、通貨名称は「 DOT (ドット) 」
現時点でポルカドットは時価総額※ランキング11位です。
ポルカドットは、ビットコインやイーサリアムに比べると、時価総額や知名度は劣ります。
しかしポルカドット独自の特徴と将来性が世界的に期待されているので、
これから多くの方がポルカドットに携わる事になると考えます。
※ 時価総額 ・・ その通貨の規模の事以前の記事で時価総額について詳しく解説しています。こちらからどうぞ。
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この記事で解決する疑問はコチラ
- ポルカドットって聞いた事あるけど、どんな仮想通貨なの?
- アルトコインの一種だから怪しそう・・。
- ポルカドットに投資してみたいけど暴落したら怖い・・。

イーサリアムの兄弟コインとも言える
「 ポルカドット ( PolkaDot ) 」の基礎知識を、
初心者の方へも分かりやすいように解説します。
本記事の内容
インターオペラビリティ( 相互運用性 )による4つの特性を解説
- エコシステムとは?
- セキュリティ( 安全性 )について
- スケーラビリティ問題の解決
- オープンガバナンスとは?
専門用語が多いなあ・・と思いますよね。
安心してください。
専門用語もひとつひとつ噛み砕いて解説します。
目次
インターオペラビリティ( 相互運用性 )とは?
ポルカドット( PolkaDot )独特のブロックチェーン※
※ブロックチェーンとは・・中央管理者ではなくユーザーが管理する為、誰かの独裁状態にならないシステム
以前の記事でブロックチェーンについて詳しく解説しています。コチラからどうぞ。
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ポルカドットのブロックチェーンは特殊で、
別々のブロックチェーンを繋げる事が出来ます。
下の図のように、一般的な仮想通貨はひとつの独立したブロックチェーン上で運用されています。


- ビットコインはビットコインのブロックチェーン上でのみ運用
- イーサリアムはイーサリアムのブロックチェーン上でのみ運用
その理由は、ルールや仕様が各ブロックチェーンによって変わるため互換性がありません。
下の図のようにイーサリアムのブロックチェーンのみ使用している場合は手軽に送金できます。

しかし、下の図のようにイーサリアムでビットコインを買うには取引所で購入するのが簡単です。

取引所へ送金するのに時間がかかったり、売買時に手数料を取られます。
( しかも手数料は市場の取引量などに応じて変動する場合があります・・。
詳しくは下記の「 3.スケーラビリティ問題とは? 」で解説しています。 )
仮想通貨はブロックチェーンによって、中央管理者がいない非中央集権型のはずなのに、
ある意味ブロックチェーンという中央管理者に縛られているという皮肉な話ですね・・・。
それでは、インターオペラビリティ( 相互運用性 )がもたらす4つの具体的な仕組みと特性を解説していきます。
PolkaDotエコシステムとは?

インターオペラビリティ( 相互運用性 )を実現する為の仕組みです。
3つの要素
- リレーチェーン
- パラチェーン
- ブリッジ
「 エコシステム 」は上記の3つの要素によって下の図のように構成されています。

3つの要素を解説していきます。
リレーチェーンとは?
パラチェーンの運用の軸となる役割を果たしています。
( リレー ・・ 中継・取り次ぐ )
パラチェーンとは?
リレーチェーンに接続されているブロックチェーンです。
( パラ = パラレル・・並行 )
パラチェーンはそれぞれ独立していますが、リレーチェーンに接続しています。
リレーチェーンを介して、異なるパラチェーン同士が繋がる事で、
- パラチェーン同士の相互運用 ( メッセージの送受信や取引など )
- ポルカドットのセキュリティシステムの共有
- エコシステムの合意形成 ( 関係者の意見の一致を図る場を用意すること )
が実現可能となっています。
現段階ではパラチェーンの数は100枠と有限であり、
すでにパラチェーンに接続されているブロックチェーンもあります。
ブリッジとは?
リレーチェーンやパラチェーンに
外部のブロックチェーンを繋ぐ橋( ブリッジ )の役目を持つ特殊なブロックチェーンです。
ビットコインやイーサリアムなどの外部のブロックチェーンを、
ブリッジを介してリレーチェーンに繋ぐことでパラチェーンと相互運用が出来ます。
ポルカドットのパラチェーンに参加するためには
パラチェーンオークションというイベントにより参加出来るブロックチェーンが決まります。
パラチェーンオークションの概要は下記のとおりです。
オークションの概要
- より多くDOT( ポルカドットの通貨 )を保有しているプロジェクトがパラチェーンに接続出来る。
- 個人投資家が支援しているプロジェクトにDOTを投資出来る( 後々DOTは個人投資家へ返金される )
- より有望なプロジェクトを選定するために、オークションは複数回に分けられ開催される。
他のインターオペラビリティ( 相互運用性 )の仕組みも、
パラチェーンに参加するメリットに繋がっています。
今もなお多くのプロジェクトがオークションに参加しているのは、そのメリットがあるからと考えられますね。
ポルカドットのセキュリティ( 安全性 )について

パラチェーンに参加したプロジェクトは、インターオペラビリティ( 相互運用性 )によって
ポルカドットのセキュリティを使用することができ、安全にDapp※の運用が出来ます。
※ Dapp ・・ 分散型アプリ
以前の記事でDappについて詳しく解説しています。こちらからどうぞ。
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セキュリティの共有にはお互いにメリットがあります。
- ポルカドット側のメリット
有望なプロジェクトをポルカドットの参加に置くことで、ポルカドットの繁栄にも繋がる。 - プロジェクト側のメリット
立ち上げたばかりのプロジェクトではセキュリティ対策に不安がある為、ポルカドットの確立されたセキュリティ対策を使用でき、プロジェクトの繁栄にも繋がる
セキュリティを共有することによって、お互いに得れるメリットが見込めるからですね。
PolkaDotはスケーラビリティ問題が解決できる
スケーラビリティ問題とは
その銘柄のブロックチェーンにユーザーが集中すると起きる問題の事です。
( スケーラビリティ ・・ 処理能力の度合い )
イーサリアムを例にして解説すると、イーサリアムで取引するユーザーが多ければ多いほど
注意ポイント
- ガス代( fee )が高騰する(手数料の高騰)
- 取引時間の遅延(取引の処理に時間がかかる)
以前の記事でイーサリアムについて詳しく解説しています。コチラからどうぞ。
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一方、ポルカドットのエコシステムでは、並列したパラチェーンで取引処理します。
並行した処理で、処理速度を上げることにより、スケーラビリティ問題を解決しています。
ポルカドットのオープンガバナンスとは?
ポルカドットの開発には運営陣だけではなく、
トークン※保有者もガバナンス権が与えられ、参加できます。
※ トークン ・・ 仮想通貨
以前の記事でトークンについて詳しく解説しています。こちらからどうぞ。
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ガバナンスとは「 統治・管理・支配 」という意味です。
オープンガバナンス、つまり民主的な統治を意味します。
例えば下記の件について議論されたとき
ガバナンス
- 手数料の変更
- ブロックチェーンの追加と削除
- アップデート
投票により決まるので、$DOTトークンを保有していることで投票権を持ちます。
この体制もポルカドットとユーザーお互いにメリットのある体制ですね。
ポルカドットの将来はイーサリアムを抜く?

誕生から現在までの価格変動
ポルカドットが2020年8月に上場時の価格
1 DOT = 約300円 でした。
ポルカドット最大価格は2021年11月
1 DOT = 約6000円 と上場から約1年で20倍に上昇しました。
上昇と下落を繰り返し、2022年4月現在は
1 DOT = 約2400円 となっていますが、それでも上場から約8倍上昇しています。
エコシステムがイーサリアムを救う?
イーサリアムではNFTやDefi、ブロックチェーンゲームなどのDappが仮想通貨業界でも急成長しています。
しかし、その人気さが故に上記のスケーラビリティ問題が発生しています。
以前の記事でDappの種類について詳しく解説しています。こちらからどうぞ。
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あくまで個人の見解ですが、
ポルカドットのパラチェーンを既に獲得しているAstar Networkにより各ブロックチェーン同士の価値の移動が容易に行えるようになることで各ブロックチェーンの利便性が上がるのではないかと予想しています。
ポルカドットは接続されるパラチェーンによって、更なる価値をもたらすかもしれません。
上場から順調な成長を見せているポルカドット( PolkaDot )
今後どうなるか注目しておいて損はないと思います。