
イーサリアムってあるらしいんだけど、どんなコインか知ってる?
ビットコインに次ぎ人気のコインでETHとも表記されることがありますよ


へ~!OpenSeaやNFTを買うときに使われるみたいだけど?
ビットコインと同じようなものなの?
確かにイーサリアムで決済されることは多いですが、決済用通貨というわけでもないんです。


な・なるほど。。。わかりやすく教えてくれますか。。。
もちろんです!専門用語が出てきたらその都度解説していきますね。

この記事で解決する疑問はコチラ
- 同じ仮想通貨なのにビットコインとは何が違うの?
- イーサリアムって何をする通貨なの?
- イーサリアムに興味があるけど何から調べたらいいかわからない
- 日本国内でどうやって買うの?
目次
イーサリアムとビットコインの違いとは?

今回はイーサリアムを買う前に、知っておきたい事を6つのことに分けて解説しますね。
イーサリアムとビットコインの大きな違いは以下のとおりです。
- 仮想通貨としての役割
- 発行上限枚数
- 最小通貨単位
仮想通貨投資についてわかりく知りたい場合はコチラ
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仮想通貨としての役割の違い
ビットコインは決済手段なのに対し、イーサリアムはプラットフォーム(オンラインサービスの基盤)です。
少し混乱するかもしれませんが、
イーサリアムというプラットフォームの中で利用される通貨の名前もイーサリアムなのです。
例えるなら、「日本という国の中で利用される通貨の名前が日本円」と同じ事です。
ちなみにイーサリアムの通貨単位はETHです。
発行上限枚数の違い
ビットコインの発行上限枚数は2,100万枚なのに対し、イーサリアムは今のところ発行上限枚数がありません。
ビットコインは有限(限りがある)という側面からも希少価値が高くなりますが、
イーサリアムは現在のところ発行上限が設定されていないので、そういった面での希少価値はありません。
最小通貨単位の違い
ビットコインは0.00000001BTC
イーサリアムは0.000000000000000001ETH
通貨によって価値も最小通貨単位も違うので、最小通貨単位で通貨の価値を測ることはできません。
0.00000001BTC = 0.00000001ETH
同じ桁数でも価値(価格)が違うということです。
ちなみに
0.00000001BTC = 1 Satoshi
「Satoshi」という単位が使われます。なんだかオモシロいですよね(笑)
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イーサリアムが分裂(ハードフォーク)し誕生したイーサリアムクラシック

ハードフォークという言葉が出てきました。
ETHのハードフォークとは?
「ハードフォーク」とはブロックチェーンの仕様変更や運営方法の変更に伴い発生します。
2016年にイーサリアムがハッキングされたことによりブロックチェーンが枝分かれすることとなりました。
それにより、「イーサリアム(ETH)」と「イーサリアムクラシック(ETC)」が誕生してしまいました。
ハードフォークが起きた理由
2016年に「THE DAO」というハッキング事件により、8,000万ドルのイーサリアムが盗まれました。
仮想通貨業界にセキュリティ性の疑いを抱かれたイーサリアムのコミュニティは、この事件を無かった事にしようとしたのです。
コミュニティ内でその決断に賛同できない人たちはイーサリアムクラシックを支持しました。
イーサリアムに実装されている「スマートコントラクト」とは?
「スマートコントラクト」と聞いても「??」となってしまいますよね。
「自動販売機」を思い出してみてください。
自動販売機は
- 売値分のお金を入れる
- ボタンを押す
この2つを行うと、自動販売機から商品が出てくるように設定されています。
このプログラムのこととスマートコントラクトと呼んでいます。
イーサリアムの他にも今では様々な仮想通貨に実装されている機能です。
イーサリアムはビットコインと大きく違う点は
「自動販売機の仕組みを持つプラットフォーム」と理解してもらえればわかりやすいです。
スマートコントラクトのメリットとデメリット
メリット
- 契約手数料の削減(手動時の手数料が減る)
- 未払いが減る(契約時に人を挟まないのでミスが減る)
- 不正が減る(プログラムされているので不正しにくい)
次にデメリットですが、どちらかというと新しいサービスに付き物の「課題」ですね。
お金関係の法律や、個人情報保護の問題、そしてシステムの脆弱性についての課題が出てきます。
こういった問題は新しいサービスの課題には付き物で現在様々な開発が進められています。
随時更新されていく情報を確認しましょう。
イーサリアム利用時の手数料「ガス代(fee)」が高い問題

ガス代(fee)とはイーサリアムネットワークを使うときに支払うものです。
イーサリアム(プラットフォーム)上では2つの手数料が発生します。
- 取引に必要な処理(送金等)
- スマートコントラクト(自動契約処理)
この2つの手数料を合わせた物が「ガス代(fee)」です。
この後に解説している、
イーサリアム上のサービスのひとつ「OpenSea」で「NFT」を購入する際にも
ガス代(fee)が発生します。
イーサリアムで出来ることは?

ここまではイーサリアムはプラットフォームと通貨、2つの名称だという事と、イーサリアムの特性を解説してきました。
「結局のところ、イーサリアムで何ができるの?」
と、気になりますよね。
それでは何が出来るのかをみていきましょう。
アプリケーションの開発が出来る
イーサリアムではブロックチェーンを利用した「分散型アプリケーション(Dapp)」の開発が出来ます。
ブロックチェーンとは?
取引履歴は「ブロック」と呼ばれる箱に保管されて行きます。
一定数の取引が箱の中に保管されると、その前に保管された箱に鎖で繋がります。
時間と取引の数によって箱が繋がっていくのでデータの改ざんが非常に困難であるということになります。
ビットコインの基礎知識はこちらの記事をどうぞ
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分散型アプリケーション(Dapp)とはなにか?
従来のアプリケーションは運営・開発がアプリをコントロールしていましたが
分散型アプリケーション(Dapp)ではアプリをコントロールするのではなく、複数のデバイスが自律的にコントロールする(非中央集権型)。
イーサリアムではDe-Fi(分散型金融)がDappとしては有名で利用頻度が高いです。
分散型アプリケーション(Dapp)のメリットとデメリット
メリット
- 複数のデバイスで管理しているため、情報漏洩しにくい。
- 個人情報の不正利用防止の為に、自分のアドレスは公開されない。
- 自動契約(スマートコントラクト)の為、契約時に詐欺に合わない。
デメリットは少ないですが、とても重要です。
中央管理者がいないので保証やサポートがない
仮想通貨の世界は基本的に「自己責任」でチャレンジしていくことが殆どです。
誰でもトークンの発行ができる
イーサリアム(プラットフォーム)はイーサリアム(通貨)を持っていますが、
他にも新たな通貨を誰でも発行することができます。
イーサリアム上で発行されるトークンは独自のブロックチェーンを持たない
イーサリアムはイーサリアム独自の、ビットコインはビットコイン独自のブロックチェーンを持ちます。
一般的な仮想通貨は専用のブロックチェーンを持っているというイメージですね。
しかしイーサリアム上で発行されたトークンは、イーサリアムのブロックチェーンを使います。
こちらは親(イーサリアム)のブロックチェーンを子(トークン)が使うようなイメージですね。
「コイン」と「トークン」の違いが気になりますね。
- コイン:自分自身でブロックチェーンを持つ持つ
- トークン:自分ではブロックチェーンを持たず、親となるブロックチェーン上にトークンを発行する
トークンの特徴
個人や法人で発行可能
カレンシータイプの仮想通貨のブロックチェーンを使用したトークンを発行出来るので
スタートからイーサリアムの力を借りて新規プロジェクトの資金調達が出来るメリットがあります。
付加価値を付けられる
新規プロジェクトを立ち上げる際にトークンを発行し、
トークンを購入することで付加価値を付けている場合もあります。
例:サービス内で使えるトークン、プロジェクトへの議決権を得られるトークンなどなど
中央管理者がいる
個人や法人がトークンを発行しているのでもちろん中央管理者がいます。
トークンを発行するのは株式やクラウドファンディングのような性質と似ていますね。
イーサリアムのサービスを紹介

日本語では「分散型取引所」と呼びます。
一般的には取引所とユーザーが仮想通貨を取引しますが、ユーザー同士で仮想通貨を取引します。
ユーザー同士で直接取引する為、仲介人がいない事により今までの銀行でかかっていた時間や手数料などが削減できます。
Uniswap(ユニスワップ)
イーサリアム最大の「分散型取引所(DEX)」の事です。
NFT唯一無二の・替えがないトークンという意味のサービスです。
NFTはアートが有名ですが、Twitterのツイートや楽譜といったありとあらゆるものがNFT化されています。
NFTはブロックチェーン上に情報を保存する事で本物を証明できます。
モナリザの偽物がいくつあっても本物の価値は下がりませんよね
しかしインターネット上の物は一部を除いて殆どのものがコピーし放題。
画像や音楽などの作品をネット上に投稿すると無限にコピーされてしまい、どれが本物かわからなくなってしまいます。
しかし作品にブロックチェーンをかけ合わせ、証明書を発行できるようにして画像や音楽などに価値を持たせられるサービスがNFTです。
現在界隈では急上昇中のサービスで注目度大のサービスです。
OpenSea世界最大手のNFTのマーケットです。
上記のサービスは世界で一番利用されているNFTマーケットです。
大規模なサービスなので、日本でも徐々に浸透しつつあるので別の記事で詳しく解説しますね。
イーサリアム2.0とは何が変わるのか

2020年12月にアップデートされたイーサリアムの事をイーサリアム2.0と言います。
ただ、バージョンの事を指しますので、呼び名はイーサリアムのままです。
そのアップデート内容は主に3段階に分かれています。
第1弾:ビーコンチェーン
イーサリアムのブロックチェーンにステーキングを導入するために必要なブロックチェーンの起動
第2弾:マージ
イーサリアムのブロックチェーンとビーコンチェーンを統合
第3弾:シャードチェーン
アップデートにはデータ容量が大きくなるので、新しいイーサリアムのブロックチェーンを増やす事
ネットワークや保存されるデータが削減され必要とされるリソースが少なくてすみます。
イーサリアムが時価総額2位まで登り詰めたのも、
更に進化しようとしている将来性があっての事なのでしょうね。
まとめ
イーサリアムはビットコインとは違った特性を持っているので、
面白く、将来性のある仮想通貨だと思います。
このように初心者の方にも分かりやすく、様々な仮想通貨を解説していきますので
今後もチェックしてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございます。