メタバースとはなに?VRの違いもわかりやすく解説

メタバースアイキャッチ

2021年にFacebook社が社名をMetaへ変更し話題になりました。

Meta社もメタバースを開発中ですが、メタバースはMeta社だけのものではありません。

メタバースは仮想空間でアバターやキャラクターを自由に操作できます。

また、「メタバース=ゲーム」という印象も強いですがビジネスから政治活動にも取り入れられ始めた技術です。

日々、新しい技術が更新されていくWeb3界隈。

その中でも革新的で注目度が高いのが「メタバース」です。

世界中で大企業がメタバースへ注目し、参入を決めています。

でも、そもそも何がそんなに注目されているのかご存知ですか?

わかりやすく解説しますねー
この記事でわかること
  • メタバースとは?
  • VRと何が違うの?
  • メタバースでやれることは何があるの?
  • メタバースは稼げる?
  • サービスが始まっているメタバースは?
  • メタバースに年齢制限はある?

今回はそんな疑問に答える記事を書いていきたいと思います。

それでは行ってみましょう!

目次

メタバースとは?

メタバースとは?

まずはメタバースが何かを理解していきましょう。

メタバースは「仮想空間」のプラットフォーム

メタバースという言葉自体は造語で、「Meta(メタ)」+「Universe(世界)」から造られています。

「メタバース」の造語はアメリカのSF作家ニール・スティーヴンスンのサイバーパンク小説の中で登場した仮想空間サービスの名称として使われたのが始まりです。

その後、Web上に作られた仮想空間で、「アバター」をユーザー自身の分身としてコミュニケーションを取ったり、経済活動を行うサービスの総称として呼ばれるようになりました。

それがメタバースです。

Amebaで「アメーバピグ」というサービスがありましたが、メタバースに近いイメージです。

ごく最近だと、「あつまれ どうぶつの森」は身近ながらメタバースに近いものです。

大手企業も相次いで参入している

Facebook(現Meta社)はもちろん、Microsoft、ファッション業界からはナイキ、テクノロジーの業界からはソニーやパナソニックもメタバース市場へ参入をしています。

日本で知られているだけでもこれだけ有名な企業が参入しています。

世界規模になると、更に多くの企業が参入を表明しています。

メタバース市場は多くの企業が可能性を感じ、投資をしている市場という事ですね。

クリエイティブでゲーム性が高い

メタバースのサービスはゲームの様式をしてるものが多くあります。

しかし、メタバースでできることはアバターを通してのゲームの攻略やコミュニティ活動だけではありません。

メタバースはブロックチェーン技術を基盤としているものが多く、近年話題のNFT(非代替性トークン)の取引、売買もできます。

プレイヤーの行動次第でメタバース内で稼ぐことも充分にできます。

メタバースとオンラインゲームの違い

ポイント

ゲーム性はオンライン上でのコミュニケーション

これだけを聞くと「オンラインゲームと一緒じゃないか」と思うかもしれません。

たしかに

  • アバターを操作してゲームを攻略
  • コミュにケーションも取れるという空間

これだけ聞くとオンラインゲームと大差なく感じますね。

オンラインゲーム
メタバース
  • ゲームが主軸
  • 入手したアイテムはゲーム内のみで使える
  • ゲームプレイとコミュニティの比重が同程度
  • ゲーム内アイテムは売買可能なものがある

このようにメタバースとオンラインゲームは共通する部分もありますが、発展性はメタバースにあります。

メタバースは暗号資産(仮想通貨)としての価値を持つ面もあり、NFT(非代替性トークン)を取引することができます。

メタバースとVRの違いについて

ここでメタバースとVRの違いを知っておきましょう。

メタバースとVRは親密な関係にありますが、その違いを解説していきます。

VRは「仮想現実」

VRは「Virtual Reality」の略で、これも日本語にすると「仮想現実」という意味になります。

メタバースは仮想空間のプラットフォームでもありますが、VRは「仮想空間を体験するための技術そのもの」です。

VRでやれること

VRと聞くと、ヘッドセットを付けている広告がイメージされると思います。

あれは「HMD(ヘッドマウントディスプレイ)」または「VRゴーグル」と呼ばれ、VRを楽しむための機器です。

ヘッドマウントディスプレイを装着すると、視界には360°仮想空間が映し出されます。

首を左右に振ると現実に振り向いたときのように映像が切り替わります。

VRは映像やメタバースの仮想空間の中へ本当に入り込んだような、高い没入感を得られます。

VRゴーグルを使いメタバースを利用すると、現実の世界では体験できないような映像体験とコミュニケーションが実現可能です。

今まで以上にVRゴーグルとメタバースが融合することで、さらに高い臨場感を得ることが出来ます。

近年になって注目を集めている理由

メタバースは2020年代に生まれた技術ではありません。

長い歴史のあるメタバースですが、なぜ今注目を集めているのでしょうか。

VR技術の進歩

VRはさかのぼると1960年代に誕生しています。

その後も地道に進化を続け、2016年に「VR元年」と呼ばれるほどに一般へ普及しました。

スマホ向けのアプリの登場やVR機器の登場で、急速に進化しました。

ポイント

メタバースはそのクリエイティビティさと仮想空間での非日常的な映像体験・コミュニケーションが大きな売りで、VRとの親和性は高いと言えます。

コミュニケーションのデジタル化

2019年から世界に蔓延した新型コロナウィルス(COVID‐19)の影響で、世界中の人々の暮らしに大きな変化が生まれました。

今現在も2019年以前に戻ることのない状況は、人々のデジタル技術を使った交流の活性化に大きく影響を与えたと言えます。

インターネット上でコミュニケーションができるという新しい視点で、メタバースが台頭してきたという側面もあるでしょう。

多くのメタバースプラットフォームの出現

メタバースの流れが活性化する中で、メタバースプラットフォームも多く出てきました。

ここでは従来のゲームとメタバースを比較して見ていきましょう。

あつまれ動物の森(従来のゲーム)

任天堂から2020年に発売されたニンテンドースイッチ専用ソフトです。

これをメタバースと呼ぶか否かはこれまでの説明を振り返ると疑問ではあります。

しかし、メタバースを理解する際に、とても身近な例として分かりやすいものでしょう。

動物の姿をしたアバターを操って、家を自分好みに作り、虫や魚を捕まえるのに夢中になるのも全てはユーザーの自由です。

自分で資金を稼いで活動する必要があるわけですが、そんなところも多くのユーザーを没入させる一端となっています。

マインクラフト(従来のゲーム)

Microsoftの子会社「Mojang Studios」より2011年に発売された、通称「マイクラ」と呼ばれるソフトです。

マインクラフトはユーザーがブロックを自由に配置し、家を作り洞窟を作るなどクリエイティビティに長けています。

アバターの外観もカスタマイズすることができ、ユーザー同士でサバイバルを楽しむこともできます。

ブロックチェーンと繋ぐプラグインも公開されているため、メタバースプラットフォームとして、よりできることが増えていきそうです。

The Sandbox(サンドボックス)

The Sandbox(サンドボックス)の公式画像

The Sandbox公式サイトはこちら

The Sandbox(サンドボックス)は仮想通貨をゲームや取引を通して稼ぐことができる、NFTゲームです。

LANDと呼ばれる仮想空間上の土地を所有することができ、これは現実の土地と同じように扱われます。

LANDの売買や貸し借りをすることで、$SANDと呼ばれる暗号資産(仮想通貨)を稼ぐことができます。

既に多くの企業がLANDを所有しており、今後さらに発展が期待されるメタバースのひとつです。

サンドボックス(The Sandbox)についてはコチラ

Decentraland(ディセントラランド)

Decentraland(ディセントラランド)のトップページ

Decentraland公式サイトはこちら

Decentraland(ディセントラランド)は数多くあるメタバースプラットフォームの中でも珍しい運営しています。

ユーザー主導で運営をしていく仕組みDAO(Decentralized Autonomous Organization)という「自律分散型組織」が特徴となっています。

DecentralandもNFTゲームで、The Sandbox同様に土地(LAND)の運用することで収益を得ることができます。

また、独自の暗号資産(仮想通貨)$MANAもメタバースの流行へ後押しされて価値が上昇してきており、今後も目が離せないメタバースです。

Everdome(エバードーム)

EVERDOME(エバードーム)のトップページ

Everdome公式サイトはこちら

コンセプトは「火星への植民」というメタバースです。

その特徴は、圧倒的に美麗なグラフィックです。

PS5などのソフト開発でも使用される「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」という3Dゲームエンジンを用いて開発されています。

思わずため息が漏れてしまうグラフィックに圧倒されますね。

Everdomeでは独自の暗号資産(仮想通貨)$DOMEが流通しており、NFTの購入や仮想空間の不動産の売買などを行うことができます。

メタバースを始めるのに必要なもの

ここからはメタバースの始め方について必要な物も併せて解説していきます。

暗号資産(仮想通貨)

メタバースでは暗号資産(仮想通貨)が使用されるため、保有は必須となります。

国内の仮想通貨取引所で口座を開設しておきましょう。

仮想通貨は何でもいいの?

メタバースによって対応している仮想通貨が違います。

どのメタバースをプレイするか決めたら、必要な通貨を確認しておきましょう。

ソフトウェアウォレット

ウォレットとは保有している暗号資産(仮想通貨)やNFTを補完しておくものです。

「メタマスク」がソフトウェアウォレットでは広く知られています。

取引所で購入した仮想通貨はソフトウェアウォレットへ送金し、メタバースプラットフォームと接続します。

メタバースの年齢制限

メタバースをプレイするには殆ど年齢制限はありません。

しかし、仮想通貨を購入するには仮想通貨の取引所の開設が必要です。

現在、取引所の開設は未成年はできないため、仮想通貨を必要とするメタバースプラットフォームは利用できません。

メタバースでやれること

メタバースは多くの人とコミュニケーションを取れるため、その強みはビジネスに大きな影響を与えます。

企業や個人はどのようにメタバースを利用するのか見ていきましょう。

ビジネスプラットフォームとしての活用

伊勢丹や資生堂は既にメタバースの店舗を提供しています。

また、メタバースオフィスを持つ企業も増えてきています。

いずれも実際にその場で交流しているように仕事をすすめたり、ショッピングを楽しむことができます。

メタバース内でバーチャルイベントへの参加

メタバース上でイベントを開催する企業も増えてきています。

会場となるメタバースでアバターやその他のデジタルアイテム、服や飲食物などのリアル商品を購入できるイベントも開催されています。

メタバース内で土地やアイテムの売買

前述したメタバースのプラットフォームで土地やアイテムを取引することで、暗号資産(仮想通貨)を稼ぐことができます。

メタバースは全世界の人と繋がるプラットフォームです。

現実社会とメタバースにより、さらなる人脈が広がっていく可能性もありますね。

メタバースのメリット

メリット

メタバースにおけるメリットを見ていきましょう。

メタバース+VR機器で得られる高い没入感

まるで本当に過疎空間に入り込んだかのような感覚は、近未来的と言えます。

メタバースを楽しむにあたってVR機器は必ずしも必要不可欠ではありません。

しかし「ある」と「ない」とではその臨場感、没入感は全く違うものになります。

ゲームで暗号資産(仮想通貨)を稼ぐことができる

ゲームの様式をしているメタバースが多いため、ゲーム感覚で土地やアイテムを取引できます。

ゲームが好きな方は楽しみながら暗号資産(仮想通貨)を収益として稼ぐことができるでしょう。

ビジネスにおいてコストが抑えられる

リアルな店舗を出すとすれば土地、店舗の家賃、運営中にかかる電気代などがかかってきます。

それらのコストもメタバースであれば抑えられます。

国境や人種を超えたコミュニケーション

メタバースは、SNSと同様に世界中の人と気軽に交流ができます。

それもこれまでの画像とテキストのみの交流ではなく、アバターを通し相手の近くへ立ち、まるでその場で交流しているかのような臨場感を得られます。

今までのテキストや画像だけでは伝わらなかったニュアンスや温度感が伝わりやすくなります。

まとめ

ここまでメタバースとVRの違いについて解説してきました。

メタバースのまとめ

  • メタバースはコミュニケーションや経済活動ができる仮想空間
  • アバターを通してリアルに近いコミュニケーションができる
  • 多くの企業がメタバースへ参入している
  • VRは仮想空間を体験するための技術そのもの
  • 様々なメタバースがリリースされている
  • 土地やアイテムといったNFTの取引で収益を得られる
  • 国境や人種を超えたコミュニケーションが取れる

現実世界とは違い、仮想空間ではできることの多さが桁違いです。

ゲームにしてもビジネスにしても、多くの可能性を秘めているのがメタバースです。

メディアでも多く取り上げられていますが、まだまだ盛り上がるのはこれからでしょう。

登録して仮想空間を体験してみるだけでも面白いですし、今からメタバースに触れて未来に備えてみてはいかがでしょう?

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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